
為替市場で資産運用をするFXは高い人気を維持しているが、FXは何も考えずに取引するとハイリスク・ハイリターンにもなりうる。安全にFX取引を行うためのレバレッジと損切り注文の活用法について解説しよう。
FX取引とは?
ニュースを見ていると「今日の東京外国為替市場では1ドル=135円50銭でした」という話がよく出てくる。日本と海外の通貨を売買する為替市場では日々レートが変動しており、その変動による利益を狙って売買をするのが外国為替証拠金取引 (FX) だ。
FXはすでに資産運用法として日本でも根付いており、株や仮想通貨と並んで人気の高い運用法でもある。FXを始めるにはFX業者に口座を開き、資金を銀行などから入金すればすぐに取引が始められる。
レバレッジをかけられるのがFX
FXの大きな特徴の1つにレバレッジをかけられる点がある。レバレッジとは「てこ」という意味で、てこの原理のように証拠金として資金を入金することで証拠金より遥かに大きい金額の売買ができる仕組みのこと。
日本ではFXのレバレッジは最大25倍に規制されている。25倍というのは、100万円の証拠金を入金することで2,500万円までの売買ができることを意味する。
高いレバレッジをかけることによって、レバレッジをかけない取引に比べると遥かに高いリターンが狙える。その反面レートが予想と反対に動けば大きな損失が出るため、レバレッジをかけた取引はハイリスク・ハイリターンな取引となる。
最初は2~3倍に抑えるのが無難
レバレッジは最大25倍までかけられるが、最大限の25倍かけるとリスクが高くなり過ぎるため、FXに慣れてからにした方がいいだろう。最初は2~3倍のレバレッジから始めて、慣れてきたらだんだんとレバレッジを高めていくのがいい。
なお25倍に規制されているのは国内業者で、海外業者はそれ以上のレバレッジをかけた取引もできる。しかしそれだけハイリスク・ハイリターンになる。
損切り注文を入れる
レバレッジをかけた取引はハイリスクになるため、取引中のリスク管理をしっかり行うことが求められる。リスク管理とは、損失が際限なく膨らまないように損失額を限定すること。
それには損切り注文を必ず入れることが求められる。損切り注文とはレートが予想と反対に動いた場合に、損失が大きくなる前にポジションを決済させる注文。
FXの注文には「成行」「指値」「逆指値」などいくつか種類があり、損切り注文によく使われるのは逆指値注文。逆指値注文を使えば、買いポジションを持っている場合レートが下がってきたら決済売りができるし、逆に売りポジションを持っている場合はレートが上がった場合に決済買いができる。
FXの大きな特徴の1つはレバレッジがかけられることだが、レバレッジをかけることによるリスクを管理するためには損切り注文が求められる。どちらも賢く活用しよう。
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