クリーニングに出した服忘れてない?

広島県クリーニング生活衛生同業組合理事長の武田弘文さん
全国のクリーニング店では、仕上がり予定日を過ぎても受け取りに来ないお客による長期保管が問題となっています。実態と対応について、広島県クリーニング生活衛生同業組合理事長の武田弘文さんに聞きました。
長期保管の実態は?
今年8月、全国調査が行われ、約9割のお店に、長期間の保管品があることが分かりました。3〜5年未満の保管品が23・2%と最多で、数は10〜19点が27・2%です。
長期保管の理由と問題点は何ですか
忘れている、または転居か亡くなっているというケースが多く、お店からは電話かハガキでお知らせするしか手段がありません。現在の法律では、店側が勝手に処分するこ
とはできず、保管場所の確保、衣服の劣化(変色や型崩れ)は大きな問題となっています。
今後の対応は?
今回の調査を踏まえて「放置品引き取り推進ポスター」を作成し、啓発を行っています。今後も解決策構築に向けた協議は続きますが、大切な衣服のために、お客さま自身の意識も変えていただきたいと思います。

引き取りを促すための「放置品引き取り推進ポスター」
【お店ごとの対応について】
●クリーニングレッツ(広島市中区住吉町)
仕上がり予定日を過ぎて3 〜4日に一度、それでも来店がない場合は、1週間に一度のペースでお客さまに電話を入れています。来られないという方には配達も行っています。
●クリーニングEPO(広島市中区舟入南)
お店に来られた際に声掛けなど、日々の営業で問題解消につなげています。忘れてい
る方には1週間ごとに連絡を入れるという地道な作業を行っています。
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2017年12月16日号掲載)
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