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【カープ 男気の証明】 広島東洋カープの選手を 「リビングひろしま編集部」がインタビューします! 【記事一覧を見る】

【Vol.8】 中村祐太選手 【背番号67・投手】

「1軍に上がるまでは見に来ないで」。親に固い決意を示してプロ入りした中村投手。ハキハキとした受け答えや、時折こぼれる笑顔は好感度アップ。これから期待される若鯉です。
 
中村祐太選手 【背番号67・投手】|リビングひろしま
中村祐太選手 【背番号67・投手】
 
 5月3日の中日戦で、1軍初勝利をあげた中村祐太投手。インタビューで「初めまして中村祐太です」と初々しいコメントが印象的でした。入団して4年目。「ケガで苦しんでいたときは、ずっとトンネルの中にいる感じでした。今まで支えてくださった方々の顔や言葉が、湧き上がってきました」と、初登板・初先発を振り返ります。その大事なウイニングボールをなくしてしまったと大笑いです。 高校時代から常にケガに苦しんできた中村投手。だからこそ「リハビリのつらさを思えば、何事にも前向きに取り組めるようになりました。目の前のことを精一杯、長く続けていくことが大切ですね」と、笑顔の中にも揺るがない軸を感じます。

 5月18日のDeNA戦では2勝目。「この試合も初回の入りがすごく悪くて、投げたい球が投げられなかったんです。先制点を与えないという課題を持って挑んだのに」と唇をかみしめます。3塁で丸選手がランナーを刺したところで、自分を取り戻したとか。「僕の場合、野手の皆さんに勝たせてもらっているようなもの。野村投手や岡田投手のように、信頼されるピッチャーになりたいです」

 昨年との違いを聞くと、「けがをしないためにどうすべきかを考えられるようになりました。先輩たちのやり方を見てまねしたり、直接聞いたりしています」とのこと。特に、岡田投手の野球に対する姿勢には学ぶことが多いそうで、同じように気付いた点や反省点は、ノートに記録して見返しています。「自分の体に変化が起きることを信じて毎日進化していきたいです」とにっこり。
 
 

 


 
 

4年目でプロ初勝利、「初めまして、中村祐太です」

編集部

5月3日の中日戦、そして18日のDeNA戦と、続けて2勝おめでとうございます。初マウンドでは緊張して力が入るところですが、自分のピッチングができましたか。
 

中村

いい緊張感でした。試合前はものすごく緊張しましたが、マウンドに入ったらすっと試合に入れました。ただ初回は、体が緊張していて「冷静に、冷静に…」と思って投げていましたが、やっぱり体が突っ走っちゃったですね。回を重ねるごとに落ち着きを取り戻しましたが…
 

編集部

ヒーローインタビューで、「初めまして、中村祐太です」というコメントがとても初々しかったですね。
 

中村

つい出てしまいました。マエケンさんも初めてのヒーローインタビューのときに言っていたみたいで、それを先輩たちからあとで聞いてビックリしました。先輩からは「真似したんだろう」と、からかわれましたが、自分は全然知らなくて(笑)。
 

編集部

5回103球、5安打3失点で、プロ1軍初登板で初勝利。素直な気持ちは?
 

中村

やはり先発なので、できるだけ長いイニングを投げなければと思っていました。中継ぎの方に迷惑をかけるので、本当はもう1イニングいきたかったんですけど、あの回は得点のチャンスでもあり、「(代打を出されても)仕方がないか…」という気持ちもありました。
 

編集部

入団して4年目。1軍のマウンドに立ってみてどうでしたか。
 

中村

ケガしていたときに、いろいろな方に支えてもらっていました。そのときは、気がめいるし、どうすればいいのかと思っていました。ずっとトンネルの中にいるような感じでした。そのときに「頑張れよ」と、声をかけてくれた先輩や、励ましてくれた人もいて、そうした人たちの声や顔が、感謝の気持ちとともに湧き上がってきました。
 

編集部

5月18日のDeNA戦は、6回7安打2失点で2勝目でした。これまでの2試合を見るに、最少失点に抑えているからこその勝利ですね。
 

中村

この試合も初回の入りがすごく悪かったので、先制点を与えないという課題をもって挑んだのですが、すぐに点をとられてしまいました。フォームのバランスが合わずに、自分が投げたい球が投げられずにいました。でも、3塁で丸選手がランナーを刺してくれたので助けられました。そこから気持ちを切り替えられ、最少失点に抑えられたと思います。
 
 

編集部

勝負運がありますね。
 

中村

運はないですよ。僕の場合は、野手の皆さんに勝たせてもらっているという感覚です。自分は何も仕事ができていないと思っているので、野村さんや岡田さんのように、信頼されるピッチャーになりたいですね。
 

編集部

昨年までと今年とで、大きな違いは何ですか。
 

中村

昨年までは、ケガと向き合う時間が多かったですが、今期はケガが治り、今はケガをしないようにするにはどうすればいいのかを考えるようになりました。ストレッチだったり、練習のやり方とかを見直しています。先輩のやっていることを見てまねたりしています。結果を出されている方の練習を完璧にはできないですけど、多少なりとも見よう見まねでやっています。結果を出している人はやっぱ何か違うな、自分の体に変化が起きるのではないかなと、感じています。やらないよりも、いろいろとやってみないと分からないですからね。
 

編集部

オフシーズンに岡田投手と一緒の場面がたくさんありましたね。
 

中村

岡田さんはキャンプ中、ずっと部屋にこもって自分のフォームをパソコンで分析していたので、そういうところは見習いたいと思いました。岡田さんと同じように、自分もいいものを取り入れながら、気付いたことはしっかりノートに書いています。僕って忘れっぽいんですよ(笑)。悩んだときは、ノートを見て、こうしていたんだなと見返しています。
 

編集部

自分の強み(ストロングポイント)は? 
 

中村

気持ちは強い方だと思います。バッターに向かっている気持ちは常に強く持つようにしています。技術力はまだまだですが…
 

編集部

ストレートとボールにキレがあると言われていますね。手元で伸びる球がいいですね。
 

中村

岡田さんや野村さんに比べたらまだまだです。技術は簡単に身に付くものではありませんが、メンタルの部分は、自分でコントロールできるので、強くなろうと思っています。ビビったら負けです。高めに浮く球が多いので、コントロールしきれていないことが課題です。
 

編集部

入団時に、前田健太投手を目標の選手にあげていました。投球フォームも似ていることから「マエケン2世」とも言われますが、これについてはどう思いますか。
 

中村

そう言っていただけるのはありがたいですけど、僕にとっては恐れ多いです。入団1、2年目のころは、フォームを真似していましたが、僕がケガをしてから、フォームを変えました。そうすると、だんだん前田さんとのフォームが違ってきたんですよ。
 

ケガに悩まされたことが中村選手の強みに

編集部

野球を始めたのはいつごろですか。他のスポーツに興味は?
 

中村

小学校2年のときから野球をしていまいた。小学校の友だちが皆やっていたので、「祐太もやれば」みたいな感じで始めました。兄貴が野球をやっていて、僕もついて行ったこともありますね。プロに行けるかなと思ったのは、関東第一高校の1年のとき、帝京高校との試合で完封勝利したときです。その後、取材が増え、スカウトの方が見に来てくださるようになりました。あれがなかったら、プロというのはなかったですね。帝京高校は、東東京の帝王的な存在でしたから。
 

編集部

高校では中心選手だったのに、ケガの連続でしたね。プロに入団してからもケガに悩まされ続きましたね。
 

中村

そうですね。本当にケガが多かったですね。ケガでつらい思いをしているので、どんなにきつい練習をしてもケガをしたときのリハビリを思い出したら、何事も前向きに取り組めるようになりました。ケガがあったからこそ自分が強くなったのかも。今年自分は22歳になります。今は目の前のことを精一杯、長く野球をやることが理想です。1軍にも、早く慣れるように頑張りたいです。
  

編集部

2013年のドラフト会議でカープが5位指名。親の反対を押し切ってプロ入りしたと聞きました。お父さんは、大学進学を希望されていたようですね。
 

中村

僕は「プロに行きたい」とずっと言っていました。母親は賛成してくれていたんですけど、社会人や大学からも結構声がかかっていたので、父親はそっちの話を聞いた方がいいんじゃないかと言いました。でも僕は、このチャンスを逃したらプロに行くチャンスがあるかどうか分からない。行けるときに絶対行っておいた方が自分としてもプラスなんじゃないかと思って、僕は絶対プロに行くと言いました。
 

編集部

ご両親に「1軍に上がるまでは試合に来ないで」と言われたそうですね。
 

中村

そうですね、どうせ見に来てくれるなら、僕の晴れの舞台を見せたいなと思っていたので、2軍よりも1軍の試合を見に来てほしいと言いました。
 

編集部

それじゃ、5月3日のウイニングボールは両親にぜひ渡したいところですよね。
 

中村

そうなんですよ。でも、それがどこにいったのか覚えていないんですよ。ロッカーにも寮にもないので、どこにいったのかなって。それで18日のときのウイニングボールを渡しました(笑)。
 
 

編集部

今年の目標や具体的な数字があれば教えてください。
 

中村

チームとしては、リーグ連覇して日本一ですね。僕も少しでも貢献できるよう頑張りたいです。
 

もっと知りたい、中村祐太選手のこと

編集部 

性格を自己分析してみてください。
 

中村

意思が固い、マイペース派。ユーモアは全然無くてシャイです。いたずらは好きですよ。岡田さんとかを結構いじっているかな。
 

編集部

座右の銘か好きな言葉はありますか。
 

中村

「謙虚と感謝」です。 感謝しているのは、もちろん両親。また中学校のときの野球部の監督さんです。実は、監督さんに、「僕、野球を辞める」と言ったんです、親にも「もう行かないから」と言ったら、親が怒って、「何言っているんだ、自分で監督さんに電話しろ」って。で、監督さんに自分で「僕辞めます。来週から行きません」と電話したんですね。そしたら監督さんが、「今からお前の家に行くから」と、夜遅いのに一時間ぐらいかけて、本当にやってこられたんです。監督さんの車に乗せられ、ぐるぐるとその辺を回りながら、いろいろな話を聞きました。「お前は、才能あるのに本当に辞めるのか。俺は、お前は絶対にプロに行けると思うぞ」と言われました。でも僕は、正直それは引き留めるための嘘だと思っていました。そのとき僕は、もう辞めると決めていたんです。
 

編集部 

なぜ辞めたいと思ったのですか。
 

中村

冬練の時期だったんですが、走り込みがきつ過ぎて、それでもう辞めると…。「お前、本気で野球をやったことがあるのか、学校が終わってから練習もせず、遊びに行っているだろ」と言われて、確かにそうだなと。「お前が本気で野球をやったらプロに行けるぞ」と言われて、その一言が胸に刺さったんです。本気でやってみようとスイッチが入りました。あの言葉がなかったら、あの監督さんがいなかったら、野球を続けていなかったと思います。
 
 

編集部

ルーティーンは?
 

中村

あまりないですね。グラウンドのラインを越えるときは、左足でまたぐぐらいです。
 

編集部 

ニックネームは?
 

中村

東野幸治です。菊池選手に言われます。最初はいやでしたが、もう慣れました。
 

編集部

どんなタイプの女性が好きですか。
 

中村

気配りのできる人ですね。新垣結衣さんや有村架純さん、最近だったら、永野芽郁さんですね。目がキラキラしている人がいいですね。
 
 

 

PROFILE プロフィル  中村祐太選手 【背番号67・投手】

1995年8月31日生、東京都出身。入団4年目。性格は「意志が固くてマイペース。ユーモアは無し」と言いながら、岡田投手を結構いじっているそう。そういう本人も菊池選手から狹賁邱治瓩噺世錣譴討い董◆屬發Υ靴譴泙靴拭廚箸里海函
  
【理想の女性は?】
「気配りのできる人ですね。タレントでは、新垣結衣さんや有村架純さん、最近では永野芽郁さんですね。目がキラキラしている人がいいですね」
 
 
 
  
 
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2017年6月10日号掲載)
 
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