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【サンフレ 男気の証明】 サンフレッチェ広島の選手を 「リビングひろしま編集部」がインタビューします! 【記事一覧を見る】

【Vol.18】 稲垣 祥選手 【背番号15・MF】

 今期、“もっと成長したい”という気持ちで、甲府から移籍した稲垣祥選手。人生の節目ごとに、あえて苦しみを自分に課しています
 
稲垣 祥選手選手 【背番号15・MF】|リビングひろしま
稲垣 祥選手選手 【背番号15・MF】
 
 
 開幕から1カ月がたった3月下旬、“自分らしさは出せていますか”と、稲垣選手に切り込むと、「僕に求めてられているものを意識しながらやっているので、まだ自分らしさは出せていないかも…」と唇をかみしめます。
 
 昨年まではヴァンフォーレ甲府で、若手の有望株として活躍。運動量では他者を圧倒し、縦横無尽にかき回しながら、チームを勢いづけていました。「今はチームのバランスを考え、穴が開かないようにすることを優先させています」と話します。やりたいプレーについて聞くと、「ディフェンスにいたかと思えば、ゴール前にもいる。そんなエネルギッシュなプレーこそが、本来自分がやりたいこと」と、この時ばかりは笑顔がこぼれました。
 
 高校へ進学するときも、またサンフレッチェへ移籍するときも、新たなチャレンジを求めて、あえて苦しみを自分に課します。「もがいていないと、気持ちが悪いというのは僕の性分。はいつくばってでも、やっている方が僕らしいですね」と苦笑い。
 
 そんなスポ根丸だしの稲垣選手ですが、「僕は、サッカーの顔と普段の顔とは全然違うんですよ。姉と妹の間で育ったせいか、普段は相手に気を使うし、一歩引いて様子を見てしまいます」と告白。移籍して間もない今、サッカーの顔に割り切れるのかと質問を続けると、「サッカーの場で、気を使っている自分は嫌いですし、ピッチ上では言うことは言うようにしています。言わないと分かり合えないですから」とキッパリ。自然に気持ちが通じ合えた瞬間、稲垣選手らしさが爆発するときです。
 
 

WEB オリジナル

自分の持ち味は、まだ出し切れていない!

編集部

開幕から1カ月が過ぎ、自分らしさは出せていますか。

稲垣

今は、僕に求められているものを意識しながらやっているので、自分らしさは、すべて出せている感じはしないです。その中でも、自分の持ち味を出さなきゃとは思っていますが・・・

編集部

自分の良さや持ち味とは、どんなところですか。

稲垣

まずは、ボールを奪う力。次に予測して動けるところ。あとは、運動量をベースにして攻撃にも守備にも絡んでいくところです。本来なら攻撃面で飛び出していけたらいいのですが…

編集部

高校のときから、圧倒的に運動量はすごいですね。ハードワーカーとして、チームを勢いづける役割もあるのでは?

稲垣

そうなんですけど、運動量を発揮すればいいということではなくて、動くということはそこに穴があくということなので、自分の運動量を出すよりは、チームのバランスを考え、穴があかないようにすることを意識しています。特に僕はボランチなので、真ん中に穴があくと、相手にとってはチャンスにつながってしまいますからね。

編集部

甲府時代は、ボランチ、シャドー、アウトサイドなど、いろいろなポジションを経験されましたね。

稲垣

僕の一番の良さを出すには、ボランチだと思いますが、チームに求められるのであれば、どのポジションもやるつもりです。それは、監督にも言っています。

編集部

「やりたいプレー」というのはあるんじゃないですか。

稲垣

すべてのプレーに関わる選手になりたいですね。だから、最終ラインまで入ってディフェンスしていたかと思っていたら、相手のゴール前にいて決めているみたいな、そういうエネルギッシュなプレーこそが、本来自分がやりたいプレーですし、目指すところです。

編集部

昨年のオフ、広島からどんなオファーがあったのですか。

稲垣

足立強化部長と直接お話をした際、「広島に少し違った風を吹かせてほしい」と言われました。

編集部

「違う風」とは、どういうことだと解釈しましたか。

稲垣

先ほどもお話ししましたように、自分の持ち味のことや、プレーに強度を出すとか、量を増やすとか、そういったことだと思います。

編集部

入団会見のとき、「成長のために新たなチャレンジ」というコメントがありました。新たなチャレンジとは、どういうことですか。

稲垣

僕は、昨年まで3年間、甲府でプレーしていて、いつも残留争いでひやひやする戦いを毎日してきました。それはそれで僕自身の大きな財産にはなっていますが、優勝をめざした戦いをしたい、という思いがありました。また、3年間もいると、良いところも悪いところも出てくるので、そこに刺激を入れたいという思いもありました。

編集部

自分に厳しいですね。 あえて苦しみを自分に課すのはどうしてですか。

稲垣

僕の性分なんでしょうね。もがいていないと気持ちが悪いんです。調子がいいときや、すごくうまく事が運んでいるときは、逆に何かソワソワするんです。状態や流れが悪いとき、はいつくばってでもやっている方が僕らしいかな。
 

編集部

サッカー人としての基礎は、いつできたのでしょうか。高校のとき?

稲垣

今振り返ってみると、高校で基礎的な部分が出来上がりましたし、そのころのことが今も大きく影響しています。

編集部

高校へ進学する際も、「自分に足りないものがここにある」との考えで、帝京高校を選ばれました。人生の節目で、自分に試練を課されていますね。

稲垣

振り返ってみると、調子がいいからその波に乗るのではなく、悪いところや自分に足りないところなどを克服したくて、あえて逆境の場所に自分を置いています。

編集部

高校時代、恩師から「かき乱せ」と、常に言われていたようですが…

稲垣

僕がキャプテンをしていた3年生のときのことです。僕たちの世代というのは、良くも悪くも、仲良しグループで、けんかもそんなにしませんでした。その悪い部分を見られていて、仲良しグループを「かき乱してくれ」と、よく言われました。それは僕にとって、本来の性格からすると、すごく不得意なことだったんで、相当エネルギーを使いました。嫌なことでしたが、今までの自分とは違うことにチャレンジできたわけで、人間としての幅が広がったと思いますね。 高校時代はプレーだけではなく、プロになる土台を作ることができました。

編集部

では、本来の性格とはどのようなものですか。

稲垣

僕のイメージが変わるかもしれませんが、サッカーの顔と普段の顔が全然違うんですよ。僕は、姉と妹にはさまれて育ちました。男の世界で育っているという感じではなかったのです。でも、今は男の世界で仕事をしているし、勝負をしている。今の僕にとっては、不思議な感覚です。だから、相手に気を遣うし、「俺が俺が!」とガツガツ行くタイプではないです。例えば、食べ物があったら、譲り合うタイプですかね。

編集部

移籍すると気を使うことが多いのでは? サッカーの顔として割り切れますか。

稲垣

難しいですね。 人間だから一歩引いて様子を見るなど、気を使ってしまうこともあります。でも、そこは意識しないようにしています。サッカーでそういう気を使っている自分は嫌。ダメだなと思ってしまいます。高校のころも大学のころも、上下関係が強かったのですが、ピッチ内では、言うことは言うようにしていました。「弱い自分は絶対に出さないぞ」という気持ちは持っていました。

編集部

ボランチというポジションは、気持ちが通じ合うことが大切ですよね。言うことは言わないと、なかなかいいプレーができないのでは?

稲垣

言わないと分かり合えないですし、深い関係にもなれないので、遠慮しないようにすることです。それは、僕には染みついていると思います。

編集部

今期、ゴールやアシストなど、目標とする数字はありますか。

稲垣

優勝のタイトルを取ることを目標に、ここにきているので、タイトルを取るためにチームに貢献していくというのが目標です。

編集部

サポータへひとことお願いします。

稲垣

1カ月が終わって、厳しい戦いが続いています。選手たちは常に100%の練習をして、100%の試合を目指しています。サポーターの皆さんの声援もいただいて、はい上がっていきたいです。応援よろしくお願いします。
 
 
  

サポーターの皆さんからの質問

〈えりちゃさん〉「サンフレッチェに入団する前、サンフレッチェに対してどんな印象を持っていましたか」

稲垣

雰囲気としては、皆でサッカーをするというイメージでした。先制されたら面倒なチームでした。あとは、最終ラインからでも、しっかりとビルドアップしてくるから、みんなポジションの取り方がうまいなと思っていました。
 
〈ゆりきさん〉「日体大の応援スタイル“エッサッサ”は踊れますか。サンフレ劇場で披露してください」

稲垣

踊れません。 普通の学生はやらないですよ(笑)
 
〈mikiさん〉「オフの日の楽しみや気分転換は?」

稲垣

出かけるのが好きです。温泉とか、グルメとか、旅行しています。オフシーズンでは、いろいろなところへ行きましたよ。道後温泉とか行ってみたいですね。
 
〈2017一心さん〉「柏選手、佐々木選手と甲府のことなど話はされますか」

稲垣

結構話しますよ。翔くん(佐々木選手)は今ケガで離脱しているから、あまり話はしないですけど、カシくん(柏選手)とは甲府の話をしょっちゅうしています。お互い入ってきた情報を話し合っています。僕らにとって甲府は、大事なチームであることは変わらないですし、毎試合気にはなっています。
 
〈ホリメロさん〉「ゴールをした時のパフォーマンスを教えてください」

稲垣

ゴールを取るキャラではなんで(笑)。パフォーマンスのことより、まずはゴールすることを目指して、頑張ります。
 
〈編集部〉ゲン担ぎは?

稲垣

ゲンを担がないこと
 
〈編集部〉特技は?

稲垣

誰とでも仲良くなること。初対面の人とでも、普通に話すことはできますね。 “笑顔の爽やかさ”を売りにしています(笑)
 
〈編集部〉趣味はありますか。

稲垣

旅行や温泉など ゆったりした旅行が好きですね。
 
〈編集部〉理想の女性は?

稲垣

優しくてあいきょうのある女性。それだけあれば十分です(急に表情が固まりました)。
 
〈編集部〉愛称ですが、「ショウくん」と「ゴローくん」、どちらが自分にピタっときますか。

稲垣

ピタっとくるのは「ショウくん」ですけど、「ゴロー」も甲府のころからですからね、違和感ないですよ。
 
 

動画


 

PROFILE プロフィル  稲垣 祥選手 【背番号15・MF】

1991年12月25日、東京都生まれ。帝京高校、日本体育大学卒業。2014年にヴァンフォーレ甲府に入団。2017年にサンフレッチェ広島へ移籍。特技は、誰とでも仲良くなること。「笑顔の爽やかさを売りにしています」(笑)。趣味は、ゆったりした旅行で、オフには温泉やグルメを求めて出掛けるそうです。「ぜひ道後温泉には行ってみたい」とのこと。愛称はゴロー
  
【理想の女性は?】「優しくて、あいきょうのある女性ですかね。それだけで十分です」(コメント後、急に表情が固まりました??) 
 
 
  
 
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2017年4月22日号掲載)
 
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