先生と子どもたちの距離が縮まる土曜日授業

広島市教育委員会 寺川勇一さん
本年度より、一部の広島市立の小・中学校で、土曜日授業が行われています。その理由や成果について、市教委の寺川勇一さんに聞きました。
なぜ今、土曜日に授業を実施するのですか。
本市では、開かれた学校づくりとともに、教職員がより子どもと向き合いやすい環境づくりを推進するため、2014年度にモデル校で、業務改善に向けた取り組みや土曜日授業を実施しました。これらの成果を踏まえ、本年度は、小学校8校、中学校11校で土曜日授業を行っています。
今後は毎週土曜に、授業があるのですか
土曜日授業に代休はなく、年5回までとしています。授業参観や学習発表会、老人ホームへの訪問や地域の清掃活動に参加するといったようなことが行われています。土曜日に授業をすることで、平日の授業を減らすことができるため、子どもたちにとっては、ゆとりを感じる場面が増えたようで、保護者からは肯定的な意見を多数いただいています。さらに、土曜日という利点を生かして、外部の方々の協力を得た取り組みなど、さまざまな教育活動が多くの学校に広がっていければと考えています。
メリットや効果は?
過密化していた平日の授業が緩和されることで、先生たちにとっては教育相談や児童・生徒会、部活動など、子どもと向き合う時間が確保しやすくなりました。また、会議や教材研究にあてる時間のゆとりも生まれ、学校が、より主体的な教育活動を行える環境づくりにつながっています。
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2016年9月24日号掲載)
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