なんでも調査隊 早急に危険踏切の改善を…

栂(とが)敦司さん
後を絶たない踏切での死亡事故。今年4月、踏切道改良促進法が改正・施行されました。このたびの改正で、どのようなことが期待できるのか、中国地方整備局の栂敦司さんにうかがいました。
なぜ今、法律が改正されたのでしょうか。
踏切での事故は依然として多く、また遮断時間の長い踏切も全国に多数存在します。これまでも、こうした踏切への対策は取られてきましたが、改良の必要性があっても、鉄道会社と道路管理者の自治体とで、具体的な改良策の合意がなければ、対策が進まないケースがありました。今後は、国が主導して改善を推し進めることができます。
具体的に、どのような改善が行われますか。
立体交差や拡幅工事など踏切を改善すると、一般的に工事費が高くなります。そこで、車道と歩道をカラー舗装で明確にしたり、踏切周辺に駐輪場を作って踏切を渡らなくてもよい環境整備を行うなど、あまり費用がかからない方法も、認められるようになりました。また、双方で意見が対立した場合、その調整の場として、国が参加する協議会が設置できるようにもなりました。今後、踏切の改善が大きく進むことが期待されています。
■開かずの踏切
【1】引地踏切 安芸区船越
【2】愛宕踏切 広島駅東側
■歩道が狭い踏切
【3】古江踏切 広電古江駅西側
【4】高須踏切 広電高須駅西側
【5】鈴ヶ峰踏切 広電修大付属鈴峯前西側

開かずの「愛宕踏切」
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2016年6月11日号掲載)
地域の話題や疑問・質問を募集
このコーナーでは、広島に関する身近な「知りたいこと」を募集中。
知りたいことと住所(〒)、氏名、電話番号を書き、Eメール=
h-living@hliving.jp へ応募を
※件名に「なんでも調査隊」と明記してください
※詳しくは「リビングひろしま.com」応募・投稿のルールを参照