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人生は誰と巡り合うかが大切
自分の幸せは、他人には測れない
宮�� あおい（みやざきあおい）
宮�� あおいさん
命を一日延ばす代わりに大事なものをこの世から消す…そんな究極の選択を描く映画「世界から猫が消えたなら」。宮��あおいさんが演じるのは余命の少ない主人公の元彼女役。「人生は大切な何かを失って何かを得るものだと実感したことはあります。でも引き換えに命が一日延びたとしても、大切なものがなくなってしまうのは、生きている意味がなくなるということ。やはりその人やモノがいてこそ自分なんですよね」。
宮��さんにとっての、そんな存在は“猫”ならぬ“犬”。「物語と同じで、飼っているというより、寄り添ってくれているという感覚。もちろん本当の家族も大切ですが、10年以上一緒に過ごしてきて、楽しいことも辛いこともこの子としかわかり合えない時間がある。落ち込んだときも、この子は私をずっと見守ってくれていたなと感じるのに、私がそこに気づいてあげられなかったなと反省もします。ウチに来て幸せだったなと思っていてくれるとうれしいですね」
「人生は誰と巡り合うかも大切ですね」。ドラマ「あさが来た」でのはつ役も記憶に新しい。「あの夫婦も、惣兵衛さんがいてこそのはつで、はつがいるから惣兵衛さんがいる。そんなパートナーに巡り合えたからステキな夫婦になっていったんだと思います。自分にとって何が幸せかは他人には測れないですよね」。宮��さんにとっての幸せな出会いは「篤姫さん（2008年NHK大河ドラマ）。仕事はいつかなくなるもの。それがいつ来たとしても納得できる、この先何があっても受け入れられると思えた出会いです」。
「いつかサーフィンがやりたい！」と、意外な夢の一方「以前は全く食に興味がなかったのですが、自分でちゃんと料理をして食べたいものをおいしいと思って食べる幸せを感じるようになって、人生が少し豊かになった気がしますね。得意料理はゆで塩豚。角煮など、アレンジができるので日を追って楽しめますよ」。
キャスティング・文／かしわぎ なおこ（モアナ・サンライズ） 撮影／齋藤 ジン ヘアメイク／中野 明海
スタイリング／藤井 牧子
PROFILE 宮�� あおい（みやざき あおい）
1985年11月30日、東京都生まれ。O型。子役を経て1999 年映画デビュー。2001年「害虫」で映画初主演。その後映画「NANA」「海でのはなし。」「ツレがうつになりまして。」「舟を編む」など多数出演。「純情きらり」「篤姫」「あさが来た」などドラマでも活躍。
映画「世界から猫が消えたなら」は5月14日（土）から全国公開
提供：広島リビング新聞社
（「リビングひろしま」2016年5月28日号掲載）
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