このひとにあいたい 【話題人登場】
“うまい話は、あなたに来ない”…金融トラブルに気を付けて
弁護士 住田裕子さん

弁護士 住田裕子さん
「法律の母から法律のババァになりました」と孫の誕生をユーモラスに話し、会場の笑いを誘う住田裕子弁護士。広島県及び広島県金融広報委員会が主催する「消費者のつどい2014」が、11月13日に県民文化センター(広島市中区)で行われ、講師として招かれました。
テーマは「気をつけよう!金融トラブル〜だまされないで!うまい話にご用心〜」。高齢者がターゲットになることが多い金融トラブルを中心に、事例を交えながら分かりやすく話します。
以前、身に覚えのない荷物が自宅へ届いたとき、ずぼらな性格が幸いして送り主へ連絡をしなかったため、被害に合わなかった_というエピソードを事例に、「身に覚えのない荷物が届いたら、曖昧な返事をせず、きっぱりノーと言って配達員へ戻すこと。安易に受け取って送り主へ連絡すると、発信番号から個人情報を知られてしまい、何度も代金を請求されるケースがあります」と、注意を喚起。さらに「まじめな人ほど狙われやすいので、気を付けて。特に、一人暮らしの高齢者は、普段から子どもや孫と連絡を取り合っておくこと」とアドバイスします。
はきはきとしたテンポの良さの中に、弱者に寄り添った温かい話しぶりが、参加者の共感を呼んでいました。「“うまい話はあなたに来ない”を肝に銘じて、だまされないようにしましょうね」と呼びかけて90分の講演が終了。テレビ出演のときと変わらない、明るく元気な姿が、とても印象的でした。
PROFILE
1951年、兵庫県生まれ、63歳。東京大学法学部卒業後、1979年東京地検検事に任官し、1987年女性初の法務省民事局付検事として民法・国際私法等の改正を担当。その後、法務大臣秘書官、司法研修所教官等を経て、1996年弁護士登録。さまざまな公職や獨協大学特任教授などを歴任。現在、NPO長寿安心会の代表。
元気の秘訣(ひけつ)は「運動・食べる・寝ること」。「中から美しく健康に」がモットー
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2014年11月29日号掲載)