このひとにあいたい 【話題人登場】
「香りで優しい気持ちになって」広島特産のレモンを精油に
ビアフランカ広島代表 吉岡裕子さん

ビアフランカ広島代表 吉岡裕子さん
「以前、教育関係の仕事をしていたとき、子どもたちがとても集中していたことがあって…。そのとき、教室ではレモンの香りがしていたんです」。“香りの不思議”に気付き、アロマの世界に入った吉岡裕子さん。このたび、広島のレモンを使った精油を製造・販売する「ビアフランカ広島」を立ち上げました。
本格的にアロマの仕事を始めたのは、広島に戻った約15年前。「病院でアロマセラピーをしてほしい」という依頼を受けてからでした。「香りは、“○○に行ったときにこの香りがした”など、記憶と結びつきやすいんです。また、香りで気持ちが落ち着いたり、逆に嫌な香りでイライラしたり…。感情のコントロールに役立っている?と考えるようになりました」
今ではアロマセラピーやアロマトリートメントのスクールを運営し、“介護アロマ”にも携わります。「香りで優しい気持ちになれると、相手にも優しくなれる。コミュニケーションに役立てば」と笑顔で話します。
レモンで精油を作ることになったのは、レモン好きな人との出会いが出発点。「広島はレモンの生産量日本一。何かできたらいいね」と、完全無農薬またはオーガニックのレモン探しからスタート。ようやく見つけ、安全な広島産オーガニックレモンの精油の製造・販売を実現しました。
「香りだけではもったいない」と、ドレッシングやジャムなどに入れられる天然食品添加物として申請、9月に許可が下りました。県北でラベンダーなどを栽培し、精油作りも考えている吉岡さん。今後が楽しみです。
PROFILE
広島出身。結婚後、夫の転勤に伴って各地へ。約15年前に広島に戻り、本格的にアロマセラピーに取り組む。アロマインストラクター、ハーブインストラクターなどの資格を持ち、スパイス装花講師も務める
提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2014年9月20日号掲載)