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ふるさと歴史散歩 平清盛ゆかりの地

ふるさと歴史散歩 平清盛ゆかりの地 【連載43】

神様だけが通るタイムトンネル 〜廿日市市宮島町〜

学習共同体河浜塾 河浜一也 

 
写真は本社本殿の裏手。木々が生い茂って、神聖な雰囲気です。付近に社務所や宝物収蔵庫があります

禁足の地

開けられることのない不明門(矢印)
 第38話で少し触れた不明門(あかずのもん)は、本社本殿の裏にあり、厳島神社のすべての建物の中でこれだけが瓦葺(かわらぶ)きで、他はすべて檜皮(ひわだ)葺です。
 現在、不明門の背後は禁足の地ですが、かつては本地堂または夏堂(げどう)と呼ばれたお堂がありました。その中に十一面観音菩薩像を安置していたので、観音堂とも呼ばれていました。
 
 
 
 
 ちょうど平清盛の時代から明治維新までは、仏が現世の人々を救うため神に姿を変えて地上に現れるという“神仏習合”が信じられ、神の元の姿の仏を本地仏と言いました。不明門はその仏が神の姿となって通る門であり、逆に、神が通って仏の姿に返る門でもありました。そのため、神以外は決して通ることができないため、“あかずの門”とされました。
 本地堂そのものは複雑で、優美な屋根を持った建物であったといわれていますが、1541年の土石流で倒壊してしまいました。清盛の時代に建てられた建物で倒壊の被害にあったのは、この本地堂だけです。
 

大聖院に本地仏

本地仏が安置されている大聖院の観音堂
 本地堂は、その後1581年に、毛利輝元によって再建されました。しかし、明治維新の廃仏棄釈(神仏分離)で取り壊され、平清盛が持ち込んだものと言われる本地仏の十一面観音菩薩像は、大聖院の観音堂に安置されて、現在に至っています。
観音堂は、大聖院で最も大きな建物で、名僧行基の作ともいわれるこの観音像のほか、チベット密教の僧によって制作された砂曼荼羅(すなまんだら)、弥山開創1200年記念事業の一環として、平成18年秋に作られた金色の弥勒菩薩も公開されています。(学習共同体河浜塾 河浜一也)
 
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(「リビングひろしま」2012年11月10日号掲載)
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